半歌仙 白む稜線の巻

【2010年度 言葉と表現 IH】

半歌仙 白む稜線の巻 2010年5月25日~6月15日


発句  春雨に白む稜線わが故郷       荻原
 脇   大河を誓うわが滴の日       加藤
第三  滝壷に流れ落ちゆくポリバケツ    刀根
     拾うか否か我が身に問ひし     船見
(月) 月明かり見つけた迷子に同情し    加藤
折端   まだ残ってたわが後ろ髪      寺島

折立  くせっ毛にさよなら告げて別れたが  加藤
(恋)  可愛いあの子はくるくるぱー    川端
(恋) 悲しきは理系男子のラブレター    加藤
(恋)  相談相手は人体模型        川端
    暗闇で誰にも見えずさまよって    上田
     まんまとかかったゴキブリホイホイ 北川
    箱の中覗いてみれば大ネズミ     古奈
     午後の紅茶でちょっと一息     船見
    下校して冷たい床に寝ころがり    柳沼
     ユリのメールに思い出し笑い    荻原
(花) からからと不意に揺れたぜペンペン草 加藤
挙句   梅雨まで続いた歌甲子園      加藤